このブログは、知識ゼロの特許初心者だった私が、OLとしてフルタイムで働きながら弁理士試験に一発合格した経験をもとに書いています!!
論文試験は自己採点も正確にできないし、手応えもないし受かってるかわからないよ…いつから、どんな口述試験の勉強を始めたらいいかな?
とりあえずおつかれさまでした!!!今回は、論文試験合格後の弁理士試験の口述試験対策の始め方について解説します♥
- 論文試験後いつから口述試験対策を始めるべきか
- 口述試験対策に向けて準備すること
- 口述試験の対策方法
この記事を読むことで、弁理士試験の口述試験対策の始め方がわかります。
弁理士試験 口述試験はほぼ全員が合格できる?
口述試験は合格率90%くらいだし、特別な対策しなくても良かったりして…
甘い!短答・論文と合格してきた猛者の中で合格率90%は決して高いとは言えません。油断禁物です!しっかり口述試験に特化した対策が必要です。
口述試験は合格率が90%を超える年が多く、ほぼ全員が合格できると言われがちです。
▼口述試験の概要
でも逆に言えば、1割の方は残念な結果に終わっているということです。実は私の知り合いにも論文試験までストレートで合格したのに口述試験で失敗した方が2人います。
その方に話を聞くと敗因としては
- 試験官や現場の雰囲気に飲まれてしまい頭が真っ白になってしまった
- 口述の合格率に油断し、論文の合格発表まで何も勉強せず準備が間に合わなかった
とおっしゃっていました。
みなさんは、このようなことがないようしっかり傾向をつかんで十分な口述試験対策をおこない最終合格をつかみ取ってほしいです!
想像してみてください…せっかく論文試験まで合格したのに口述で失敗して1年間口述試験対策だけをする羽目になった自分の姿を…
どうですか?少しは気が引き締まりましたか?笑
弁理士試験 口述試験対策はいつから始める?
論文試験までに暗記した知識を忘れないようにキープするためには、論文試験受験後すぐに口述試験対策に取り掛かることが理想的です。
でも論文試験は自分が合格しているか感触が掴みづらく口述試験に進めるか未確定な状況で、しかも口述試験までは、短答試験から論文試験までと比較して時間が空くためモチベーションが保ちづらいですよね。
年始から論文試験まで駆け抜けたのだから、個人的には1か月くらいは一旦勉強をお休みしてもいいと思います♥
まとまった休みが取れる方が多いと思うので、お盆休みから切り替えて口述試験対策を開始し、論文試験合格発表(9月中旬)からエンジン全開で最終調整するのがおすすめです。
論文試験終了から休まずに勉強を続けている方よりは、ブランクを取り戻すのに多少労力はかかりますが、十分間に合うスケジュールと考えます。
お盆から切り替えて口述試験対策しましょうね、と言ってもやらない人がいるのを私は知っている…(私とか私の後輩とか……)
お盆休みもサボっちゃった!ダラダラしてて気づいたら論文合格発表の日だった…!という方も慌てることはないです。その方向けの勉強法もお伝えしますので、焦らずこの記事を読み進めてくださいね♥
口述試験対策に向けて準備するもの・準備する時期
それでは、論文試験まで終えた方向けに、口述試験対策として準備するべき教材・講座を紹介します!
LEC「口述アドヴァンステキスト」
LEC「口述アドヴァンステキスト」は、10年分の口述試験の再現を集約した問題と正確な回答を体系別に収録したテキストです。
私の口述試験対策はこのテキストがなければ始まりません!
口述試験は、試験範囲としては論文試験と同じであるため、本質的には短答・論文試験対策として行ってきた勉強を継続することでも十分とも言えます。
一方で、口述試験ではこれまでの筆記試験とは異なり、試験官2人に見つめられる異様な緊張感の中、短時間で正しい答えにたどり着く必要があるというプレッシャーが伴います。
そのため、やはり口述試験特有の受け答えを学んでおくと安心です。
この「口述アドヴァンステキスト」を使えば、口述試験の典型的な質問パターンや問題傾向を効率的に把握することができ、本番で焦る必要がなくなります。
もし論文試験落ちてたら、せっかくこのテキスト買っても無駄になるだろうし、論文試験の合格発表が終わってから準備してもいいですか?
できれば論文合格発表を待たずに、お盆休み前から取り組めるように準備しておくのがおすすめです。
ここまで説明しているように、口述試験の一番難しいところは一問一答の特殊な出題形式です。試験対策の最初に、各テーマにおける口述試験の典型的な質問パターンを把握しておくことが最も重要です。
そのため、口述試験の勉強を始めるのにぴったりのお盆休みの時点で口述アドヴァンステキストは手元にあることが必要です。
また、口述アドヴァンステキストは体系別にまとまっており、各テーマの重要ポイントが問題となっているため、忘れかけていた短答・論文の試験勉強で身に着けた知識を呼び起こすのにピッタリの一冊です。
価格は6600円とお手頃ですし、短答試験・論文試験の勉強にも役立つので合格発表前に購入しても決して無駄にはならないと考えます!
>> 口述アドヴァンステキスト を見る
LEC・TACの口述模試
弁理士試験の最終関門である口述試験は、短答試験・論文試験とは異なり、単に知識だけでなく、
- 試験官の質問の意図を正しく把握し、即座に無駄のない回答をすることができるか
- 平常心をキープすることができるか
といった力が必要になります。
そのため、一人で十分対策することは難しく場数を踏むことが大切だと考えます。
口述試験対策は初学者パックに含まれていないことが多く、また可能なら複数社の模試を受けることが好ましいです。私もLECとTACの模試を両方受けました。
受験には事前予約が必要なため、各社の口述試験の予約情報をこまめにチェックしましょう。
昨年度の予約画面から費用など参考にしてください。8月下旬に情報が更新される予定だそうですが、模試の予約は論文試験の合格発表後でも十分間に合います。
LEC 口述試験対策講座
私は、口述試験対策としては必ずしも予備校の講義を受講する必要はないと考えています。私自身受講しておらず、合格者の知り合いの中にも口述試験は独学で突破したという方が多くいました。
一方で、口述試験は弁理士試験における最後の関門であり、せっかく論文試験まで茨の道をかいくぐってきたのだから口述試験は絶対に!確実に!!合格したいですよね。
そのため、最終合格率が少しでも高まるのであれば予備校の講義を受講しておきたい、という方も多いと思います。
合格率90%だからこそ、落ちたらキツい…念には念を入れたいという気持ちわかります。。。
そんな方には、LECの「口述対策講座」の受講がおすすめです。
調べてみたところ、おそらく口述試験対策に特化した講座を展開している予備校はLECだけのようです。
この「口述対策講座」では、「口述オールインワンテキスト」というオリジナルのテキストを使って出題される可能性のある条文、趣旨、審査基準の内容などが解説され、回答のポイントを端的に教えてくれます。近年の傾向を踏まえて、出題可能性の高い項目に絞って効率的に学ぶことができます。
担当されるのは、義村宗洋先生です。義村先生は口述試験落ちの経験者らしく、その経験を生かして受験生に寄り添った授業をしてくれます…!
▼LEC公式YouTubeに義村先生の動画があがっていました
”口述試験は対策を怠ると失敗します!”という恐ろしいタイトルの動画ですが、口述試験の採点方法や心構えを解説してくださっているので是非ご覧ください!
万全を期したい方に加えて、論文試験合格発表まで何も勉強しなかったぐうたらさんにもお勧めの講座です!笑
私自身ここまで偉そうに「お盆休みから勉強開始しましょう!」と言っていますが、これは「お盆休みから勉強していれば焦らずに済んだのに…!」という反省に基づいており、私自身が口述試験対策を本格的に開始したのは論文試験合格発表後です。←
でも意外にこういう方多いんですよね…。論文試験は自己採点も難しく、「まさか自分が合格してるなんて思わなかったから勉強してなかった!」というケースはよくあります。(私も!私の後輩も!!)
そこで論文試験合格発表後から突貫工事で口述試験突破に必要な知識を取り戻すという目的でも、この講座を活用するのがおすすめです。
実際に私の後輩は、論文試験合格発表後に慌ててこの講座を申し込みました。この講座をとったことによりどの単元が出やすいかメリハリをつけて勉強することができたとのことです。
また、論文試験合格発表後の短期間で口述特有の答え方を身につけるにも大変役立ったとのことで、受講する価値のある講座であることは確かです!
>> 口述対策講座 を見る
論文試験の合格発表後でもギリギリ間に合いますが、購入期限があるのであまりゆっくりはできません。2023/10/9 (水) までに申し込みましょう。
口述試験対策の具体的な内容
上記の教材・講座を用いた具体的な口述試験対策の進め方を紹介します。
口述試験対策においても、私は変わらず「アウトプット→インプット勉強法」をおすすめしています。
▼アウトプット→インプット勉強法
具体的には下記の4ステップで勉強を進めるのが良いと思います。
- 自分専用まとめノート読む or LEC口述対策講座を受講することで、知識を呼び起こす
- LEC「口述アドヴァンステキスト」を解いて自分専用まとめノートをアップデート
- 自分専用まとめノートを暗記
- LEC・TACの口述模試を受験
STEP①自分専用まとめノート①②を読んで復習
論文試験終了から少し勉強を休む方が多いと思うので、まずは論文試験までに身に着けた知識を呼び起こすために、論文試験まで使用していた自分専用まとめノート①②(四法対照法文集を含む)を読み直します。
▼弁理士試験勉強における自分専用まとめノートの作り方
LECの「口述対策講座」を受講することでも知識を呼び起こすことができるので講座を申し込んだ方は最初に受講から開始しましょう。
STEP② LEC「口述アドヴァンステキスト」を解いて自分専用まとめノート①②をアップデート
一通り論文試験までの知識を呼び起こせたら、次は自分専用まとめノートを見ながら、LEC「口述アドヴァンステキスト」を解きます。
口述特有の出題形式に太刀打ちできるように知識が整理されているかを確認します。
え、ノート見ながらでも解けない…となった方、安心してください。大体の方がそうなります。
論文試験までに整理した自分専用まとめノートは主に短答・論文試験の問題を解けるように整理しているため、口述試験の問題を解けるようになるためには違う観点での整理が必要になってくることを実感します。
具体的には条文自体、またはその趣旨や言葉の定義を簡潔にそして正確に答えるため整理の仕方が必要になります。
(試験会場であいまいな答えをすると「条文通りの言葉でもう一度答えてください」と恐ろしい突っ込みが入ります!!)
そこでその観点を踏まえて自分専用まとめノートをアップデートします。
私は、一問一答形式のノートを追加で作りました。もう論文試験対策してた頃ほど筆力がなくなってしまい手書きがしんどかったのでタイピングしたものですが(笑)
また、どうしても試験で緊張して解答が思い出せなくなった場合には法文集を参照することになりますが、条文を探すタイムロスを最小限にするために条文番号を暗記しました。
論文試験の時からこのリストは活用していたのですが、やはり口述試験の方が時間制限がタイトなため、必死に覚えました!
STEP③ 自分専用まとめノートを暗記
あとはひたすら自分専用まとめノートを暗記します。
短答試験・論文試験と同様、直前に模試を受けるまでアウトプット(問題演習)は絶対にしません。試験直前にアウトプットに時間を割くのはもったいないからです。
STEP④ LEC・TACの口述模試を受験
本試験直前には、本試験と同じ形式のLEC・TACの口述模試で本試験の感覚を掴みます。
本番さながらに採点してくださり、直すべき点も的確に注意してくれます。自分の解答を客観的に評価することは難しいので模試は必ず受けましょう。
弁理士試験 口述試験対策のまとめ
口述試験は合格率90%超えですが、しっかり対策をとらないと油断していると落ちてしまう試験です。
せっかくここまで来たのだからできるだけ早く口述試験対策を開始して安心して最終試験に臨みましょう。
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さくら🌸