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「それパク」で話題!知的財産部員の仕事を徹底解説!仕事内容・魅力は?向いてる人とは?

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企業内弁理士として働く私が
知的財産部について解説!
仕事内容・魅力は?
必要なスキル・資格も

このブログは、知識ゼロの特許初心者だった私が、OLとしてフルタイムで働きながら弁理士試験に一発合格した経験をもとに書いています!!

弁理士試験合格者

知的財産に関わる仕事に興味がある!最近何かと話題だよね~企業の知的財産部の仕事ってどんなのかな?

さくら

私は弁理士資格を取得する前から企業知財部で働いています!今日は企業の知的財産部員の仕事について解説します♥

この記事を読むことで、企業の知財部員の仕事を具体的にイメージできるようになると思います!

目次
  1. 知的財産部が舞台のドラマ「それってパクリじゃないですか?」がスタート!
  2. 知的財産部は重要部署!なのに知名度が低い理由
  3. 知財部は注目度が上がりつつある職種
  4. 企業の知的財産部員の具体的な仕事
  5. 企業の知的財産部員として働く魅力
  6. 企業の知的財産部で働くためには?
  7. 知的財産部員に求められる資格
  8. 知的財産部に向いている人(求められる知識・スキル)
  9. 企業の知的財産部にはどんな人が多い?
  10. 企業の知的財産部員の仕事まとめ

知的財産部が舞台のドラマ「それってパクリじゃないですか?」がスタート!

知財部が主役の連続ドラマは史上初?!

2023年4月、知的財産部が主役の連続ドラマ「それってパクリじゃないですか?」が放送されました!

それってパクリじゃないですか?
それってパクリじゃないですか? 公式HPより

これまでもドラマ「下町ロケット」や「陸王」などの池井戸作品で、特許関連の訴訟やライセンス交渉にスポットライトが当てられるシーンはありましたが、活躍するのは社外の弁護士でした。

企業の知的財産部がメインとなる連続ドラマは、「それパク」がおそらく初ではないでしょうか?このドラマで、知財部の仕事が世に周知されたことがとっても嬉しいです♥

豪華キャスト!芳根京子さん・ジャニーズWEST重岡大毅さん

このドラマでは、芳根京子さんが新米知的財産部員、ジャニーズWESTの重岡大毅さんは企業内弁理士の役!

他にも常盤貴子さん、渡辺大知さん、ともさかりえさん、田辺誠一さん、秋元真夏さんなど豪華キャストが出演されました。

有名企業の元知財部長さんが監修されており、知財部員である私たちにとっても本格的な内容でした!(知財協会HP参照)

▼原作はこちら
「それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~」(奥乃桜子)

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このドラマで、企業の知的財産部で働くって実際はどうなんだろう?とか弁理士ってどんな仕事なんだろう?と興味を持つ方も増えるかなと思いました。

私自身、知的財産部で企業内弁理士として勤務しているので、この記事で解説したいと思います!

知的財産部は重要部署!なのに知名度が低い理由

皆さんは、企業の知的財産部とはどんな部署かご存じでしょうか?

知的財産部では、企業の競争力の源泉となる研究開発の成果の権利化、ライセンスなどの権利化後の活用、デザインを用いたブランドの構築など、企業にとって大変重要な部分を担っています。

ある程度大きい製造業の会社には、社内に知的財産部が存在します。しかし、知的財産部の存在は世の中に知られておらず、メーカーを志望する就活生にさえあまり知られていません。。

さくら

実際私も入社するまで知りませんでした…。

なぜ知財部は知名度が低いのか考えてみました。

所属人数が少ない・知財部が存在しない会社も…

残念ながら知財部は、全ての企業に存在する部署ではありません。中小企業では「知的財産部」という形では存在せず、法務部または開発部の社員が兼任で知財担当者をしているところも多いようです。

営業・研究開発・総務などの他の部署に比べると、人数が少なく20名~30名程度のことが多いようです。知財部員は会社の中でもマイナー部署なんです。。

新卒では知財部を採用しない会社が多い

一般的な企業では、新卒でいきなり知財部に配属されることが少なく、開発や研究などの部署で実務経験を積んだ後に、知財部に配属されることの方が多いようです。

知財戦略に力を入れている大手企業の中には、知財部員として新卒を採用していることがまれにありますが、このように新卒での募集求人が少ないことも(特に就活生への)知名度が低い一因のように思います。

知財部は注目度が上がりつつある職種

前章のように、知財部はこれまで正直企業内であまり重要視されていない、いち間接部門に過ぎなかったと思います。

そのため、所属する人数が少なかったり、人事にも新卒採用は不要と思われてたり、そもそも知財部が存在しないメーカーがあったり…(涙)

しかしここ数年で、内閣府が企業に知的財産や無形資産を生かして競争力を高めるよう促すガイドライン案を公表したことで知財が投資家の判断に大きな影響を与える要素になったり(日経新聞記事)、知的財産を分析し、経営戦略に生かす「IPランドスケープ」が話題となったり(日経新聞記事)と、企業の知財部への期待が急激に高まっています。

大手企業では既に知財部員の増員が始まっており、新卒・中途含めて採用が増えています。これまで知財部がなかった企業にも新設されることになると思います。

上述した知財部が舞台の小説のドラマ化も、このような注目度・期待の高まりが影響していると考えています。

今後、知財部に求められる役割や期待はこれまでと比べられないほど大きなものになるでしょう。(私ももっと頑張る!)

企業の知的財産部員の具体的な仕事

ここから、知財部の仕事内容を詳しく説明していきますね!具体的には下記のような仕事が中心になります。

  • 知的財産の出願・権利化業務
  • 他社の知的財産の調査・侵害予防
  • 権利活用・紛争対応
  • 知的財産戦略の立案
  • その他(知的財産関連の契約チェックや知的財産教育)

ひとつずつ紹介していきますね!

知的財産の出願・権利化業務

知的財産部の仕事で大きなウェイトを占めるのが知的財産(特許・実用新案・意匠・商標)の出願・権利化です。ここでは私が担当している特許を例に説明します。

企業は、自社の発明を他者に実施(製造・販売など)させずに独占するため、または他者に実施させてライセンス料等を得るためなどの目的で特許の権利化を行います。

また、近年は世間の知財意識が高まっているため、特許を取得していることが一つの信頼の証になり、営業活動においてメリットになることもあります。たまに商品に「特許取得技術」とか書いてることありますよね。

出願業務

①発明発掘

特許出願は発明の発掘から始まります。

開発者から発明が生まれたと申告がある場合もありますし、開発者と知財部員で開発成果を見ながらブレインストーミングを行って、特許を取得できそうな発明を見極める場合もあります。

②先行技術調査

特許は先行技術から新規性・進歩性がなければ権利化できません。同じような技術がすでに世の中に存在していないか調査します。

③出願方針の決定

その発明が先行技術と何が違うかを見極め、どんな範囲で権利を取得すれば会社の利益になるかを考えて出願方針を決定します。進歩性が認められるギリギリを攻めて、いかに広い権利を取れるような出願方針が立てられるかが知財部員の腕の見せ所です。

④特許事務所への依頼

知財部員自ら書類作成や特許庁への手続を行う企業もありますが、特許事務所に仕事を依頼する企業が多いです。社内で決定した出願方針を伝えて特許事務所に出願書類の作成を依頼します。

開発者は自社の技術には詳しいですが、特許法などの知識はほとんどありません。一方、特許事務所の弁理士は、特許法や判例には詳しいですが、各企業の技術についてはもちろん知識がほぼありません。

このような状況では、開発部がせっかく素晴らしい発明をしていたとしても特許出願書類にその内容を適切に表現できません。そこで二者の溝を埋めるのが企業の知的財産部員です。つまり開発者と外部の特許事務所の橋渡し役になるイメージです。

企業知財部と特許事務所の関係
知財部員は開発者と弁理士の橋渡し役
⑤明細書のチェック・出願指示

特許事務所が作成してくれた出願書類の案文をチェックし、問題がなければ出願手続を依頼します。これで特許出願は完了です!

権利化業務

特許は出願しただけでは権利化することができません。特許庁は特許出願に記載された発明が権利化に値するかを審査し、そうでないと判断した場合には拒絶理由通知を発行します。

知的財産部員は拒絶理由を覆す方法を論理的に検討し、特許庁に応答します。

特許庁の審査官を納得させて、できるだけ広い権利を取得する工程も企業知財部員の腕の見せ所です。

他社の知的財産の調査・侵害予防

自社の製品が他者の特許を侵害しないように予防することも重要な仕事です。

自社製品に近しい特許が出願されていないかを常に監視し、出願されていることを見つけたら権利化を阻止します。

権利化阻止の方法としては、特許庁にその出願を特許すべきではない証拠を提出する情報提を行うことが挙げられます。

情報提供は匿名で行えるため、競合他社の特許を成立させないように証拠を提出することは、水面下で誰にも気づかれないように高度な心理戦をしている気分になりワクワクします。

競合他社の特許の成立を阻止して、自社が他社特許侵害の懸念なくビジネスをできる状況になったときは、大きな達成感を得られ、開発部や営業部からも感謝されてとっても嬉しい気持ちになります。

権利活用・紛争対応

特に米国などグローバル展開している企業では頻繁に特許権侵害訴訟などの紛争が起こります。

特許侵害訴訟では知財部員のみで対応することは少なく、現地の法律事務所と協力して対応します。

また、競合他社の製品を分析して自社の特許を侵害していないかをチェックします。侵害している製品があれば警告状を送ったり侵害訴訟を提起したりして、自社のビジネスを守ります。

このあたりはまさに下町ロケットで描かれた世界ですが、日本では特許訴訟の件数はそれほど多くなく、頻繁にこのような業務を行っている知的財産部員は少ないと思います。

ドラマのような派手な侵害訴訟はなかなか起こりませんが、そのような問題が発生しないようにコツコツと自社特許を権利化し、他社の侵害を予防する業務が重要になってくるのです。

知的財産戦略の立案

2017年7月17日の日経新聞の記事でIPランドスケープが大きく取り上げられたこともあり、企業内での知的財産戦略への期待は大きくなっていると感じます。

数年前はまだまだ上述したような1件1件の特許出願の権利化や他社特許の権利化阻止の仕事が中心でした。

近年は、どのように知的財産権を活用してビジネスを成功に導くのか、経営層から知的財産部に戦略の立案を求められることが増えています。

自社・他社の知的財産の権利化状況を分析し、どの企業に打ち勝つ必要があるのか、どの企業と協業・買収するとメリットがあるのかなどを論理的に経営層に提言し、知的財産を自社の事業戦略と結びつけてビジネスを成功に導いていきます

…と、かっこよく書きましたが、2017年以降にこのような動きを始めた企業が多く、経営層を納得させるような有効な特許戦略をバシバシ立案している知的財産部はあまりないようです。

上記したような仕事ができる部署になることをゴールとして、悪戦苦闘しながら戦略立案を推し進めようとしている最中の企業が多いでしょうね(ウチの会社も同じく)。

その他(知的財産関連の契約チェックや知的財産教育)

ここまで書いてきた内容が主な知的財産部の仕事ですが、他にも他部門から知的財産に関わる業務で協力を依頼されることも多いです。

例えば、法務部では各種契約書を作成しますが、秘密保持契約・共同開発契約・共同出願契約・ライセンス契約など知的財産に関わる条項が含まれる契約があります。

その場合、知財の観点で契約チェックを依頼されることがあります。

他にも、研究開発部の方々に向けた知財教育などを行うこともあります。

企業の知的財産部員として働く魅力

モノづくりと経営両方に関われるやりがいのある仕事

ここまで知的財産部員の仕事内容を紹介してきた通り、仕事内容はモノづくりと経営の両方と密接にかかわっています。

研究開発部門がどんなに一生懸命素晴らしい発明を行い、自社商品に生かそうと思ったとしても、先に他社に権利化されてしまっていたら商品を売ることができません。また、発明を適切に特許権として権利化できなければ、他社に簡単に模倣されてしまいます。

そのような状況に陥らないように、研究開発部門と密接に連絡を取り合って研究開発部門を知財面からサポートすることが知財部員の役割です。

研究開発部門から信頼を寄せてもらい、一緒にモノづくりをしている感覚を味わえるのは大きなやりがいです。

また、特許戦略は経営に直結するため、経営層から意見を求められることもあります。

特許事務所も知的財産に関わる仕事ですが、その業務は専門的で1件1件の特許出願にフォーカスした業務になります。

それに対して企業の知財部では、特許でどう企業に貢献できるかを考え、特許戦略を事業戦略に結びつけていく役割を担います。自分の仕事が会社の経営に直接的に影響を与えることは大きなやりがいにつながります。

在宅勤務や時短勤務など勤務形態の融通が利く

特に理系のバックグラウンドを持つ方は研究開発職に配属されることが多いですが、研究開発は出社しなければ実験を行えないなど制約があり在宅勤務が難しいです。

他の部署と比較して、時間や働く場所にとらわれずに仕事がしやすい知財部の仕事は、自由度高く働きたい人にとっては最高の環境と考えます。

また小さいお子さんがいるママさんなどにとっても働きやすいです。

企業の知的財産部で働くためには?

ではどうすれば企業の知財部で働くことができるのでしょうか。

まず考えられるのは、知財部への転職です。上述したように知財部門は近年増員傾向にありますが、まだまだ人数が少なく狭き門です。

この企業の知財部で働きたい!と思っても、募集がでていかなったり競争率が高すぎたりすることもあります。

知財部への転職はハードルが高くニッチな職種のため、少し特殊な転職活動になります。知財部の求人が豊富な転職サイト知財業界に精通した担当者のいる転職エージェントを利用することが必須です。

優秀な転職エージェントの方と出会えれば、未経験からでも知的財産部で働ける可能性があります。

私自身、他社の知的財産部へのゆる転職活動をしているので、おすすめの転職サイト・エージェントについては下記の記事参考にしてください♥

また、転職以外にも新卒採用時や人事面談で知財部への配属・異動希望を出す選択肢もあるでしょう。しかし、その場合も同様で狭き門のため、簡単には配属・異動がかなわない場合も多いです。

そこでこのあと紹介するような知財に関する資格を取得することで、転職の場合でも異動の場合でも他の応募者と差別化することができ、企業知財部員になれる可能性を高めることができます。

知的財産部員に求められる資格

知的財産部員として働くうえで必ずしも資格を持っている必要はありませんが、自分に知的財産の知識があることを証明したり、勉強した内容を実務に生かしたりできる点で下記3つの資格が評価されています。

弁理士

弁理士とは、特許法を代表とする知的財産法に関する専門家で、国家資格者です。

▼弁理士についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

弁理士になるためには通常、弁理士試験を受験して合格する必要があります。弁理士試験は合格率約6%、合格者の平均勉強時間3000時間という超難関資格です。

知財部の中でも弁理士資格を持っている人はそれほど多くなく、持っていることで一目置かれます。

知的財産管理技能士

知的財産管理技能検定は、技能検定(働くのに必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度)の中の「知的財産管理」という職種に関する国家試験で1級~3級があります。

合格すると知的財産管理技能士という国家資格が与えられます。

▼知的財産管理技能士についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

知財検定3級の合格率は70%程度と、弁理士と比較すると取得しやすい資格です。

それでも知的財産法の基本知識は有していることの証明になるため、社内での評価や知財部への転職などでも考慮されることがあります。

知的財産アナリスト

知的財産アナリストは、ビジネス・知的財産に関する専門知識を有し、知的財産関連情報の収集・分析等を通じて、企業の戦略的経営に資する情報を提供する専門家です。

知的財産アナリストになるためには、知的財産教育協会(AIPE)が実施する講座を受講し、講座内での試験に合格しなければなりません。

試験といっても学科試験(Web上)と実技試験(レポート提出)なので、弁理士試験や知財検定のように試験会場に行って試験を受けるという形式ではないようです。

試験に合格しても、所定の国家資格保有者(知的財産管理技能士・弁理士・弁護士・公認会計士など)でないと知財アナリストを名乗れない点に注意が必要です。

さくら

勉強になりそうなので私も知財アナリスト受験してみようかなーと思ってます!

知的財産部に向いている人(求められる知識・スキル)

知財部に向いている人ってどんな人なんでしょう?
知的財産に関する資格以外に、どのような知識・スキルが必要なのでしょうか?

知的財産法の基本知識

知的財産法、特に自分が専門とする法域の知識は必要です。

特許が取得できる条件は何か、無効になってしまう条件は何か、権利侵害になるのはどのような場合か、出願した特許はいつ公開になるのか…

そういった基本的な知識を組み合わせて最適な特許戦略を考える必要があるためです。

このような知的財産法の知識を有していることを客観的に証明するために、前述した弁理士資格や知財検定を取得する方も多いです。

その企業の技術的な基本知識(高校生レベル)

知財部員は法律の知識と技術の知識の両方が必要とされます。

技術的な知識がなければ、開発者から発明の概要を聞いても文章化することはできません。また他社特許を読んでも技術内容がイメージできないと自社製品が侵害する可能性があるのかの判断もできません。

文系出身者や、自分の大学での専攻と違う業種の知財部に入社した人は、特許業務を行うのが難しいと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば機械・化学・電気などの知識は、高校レベルの知識があれば十分で、あとは仕事を進める中で身に着けられるものですのでそこまで心配は不要と考えます。

論理的思考力・文章表現力

知的財産の仕事をするうえで最も必要なのが論理的思考力です。

  • 特許請求の範囲を正しく理解する
  • 通知された拒絶理由を理解し、覆す反論方法を考える
  • 事業の方向性に合った特許戦略を提案する

いずれの場面でも冷静に状況を見極め、事実に基づいて論理的に最善の方法を見つける力が必要になります。

それに加えて自分が思考した内容を文章に落とし込む力も必要です。

コミュニケーション力

知財部の仕事では、研究者、グループ企業、ライバル企業、提携企業、特許事務所など、常に誰かと綿密なコミュニケーションをとりながら進捗していかなければならず円滑なコミュニケーションを行う力が必要になります。

例えば、前述したように特許出願の打ち合わせでは、開発者と特許事務所の橋渡しになる必要があります。

開発者の技術的な専門用語をかみ砕いて特許事務所の弁理士に説明し、逆に弁理士の難解な法律用語をかみ砕いて発明者に説明して、特許出願の方向性をあわせていく必要があります。

企業の知的財産部にはどんな人が多い?

もちろん企業によって年齢層や男女比、雰囲気に違いはあると思いますが、私の会社や知財部員仲間の方の話をもとにお伝えします!

バックグラウンドは理系の人が多いが文系の人もいる

ここまで知的財産部で一番担当者の人数が多いと思われる特許関連の仕事を例に紹介しました。(私自身も特許担当のため)

特許担当は研究開発部門と協力して仕事を進める必要があるため、技術の理解が必要となることから、理系のバックグラウンドを持つ方がほとんどです。

法律に関わる仕事なので文系のバックグラウンドを持っていると思われがちですが、知財部員の多くが理系出身なのはそのためです。

一方で、知的財産部には意匠・商標・著作権などを担当する方もいます。彼らは文系のバックグラウンドを持つ人も多いです。

また、特許庁とのやり取りの期限管理や、特許の維持年金の管理などを担当する知財事務の仕事も文系出身の方が多いです。

特許担当は研究開発部門からの転籍も多く、年齢層が高いケースも

新卒採用では研究開発部に配属され、途中で知財部に転籍する方も多いです。研究開発部門で得た知識や経験を知財活動に生かすことができるため、適任なのです。

時には研究開発部で定年まで働き上げ、再雇用で知的財産部に異動となるケースも少なくありません。

このように、新卒配属で知財部に入るのではなく、まず研究開発部で技術の基礎を学んでからそれを知財部で生かすというパターンが多い企業では、知財部の平均年齢は高くなる傾向にあります。

最近は世間の知財意識の高まりもあり、知財部の人数拡大・新卒からの知財採用が増加傾向にありますので平均年齢は少し下がっているかもしれません。

理系中心の職場の中では比較的女性が多い

体力仕事ではなく比較的時間に融通の利く業務のため、女性が働きやすいこともあり、女性比率が高くなりがちです。

理系出身の場合、新卒採用では研究開発部に配属になることが多いですが、出産を機に知財部に異動する方も多いです。

特に最近は新卒採用でも女性が増えている印象があり、私の会社や知財部員仲間の会社でも、若手はほぼ女性という知財部が多いようです。

企業の知的財産部員の仕事まとめ

「それってパクリじゃないですか?」をきっかけに企業の知的財産部の仕事について紹介してみました。

ますます注目度が高まりそうな知財部の仕事!きっとこの記事を読んだ方は興味を持っていただけたと思います。

少しでも気になった方は、知財部への転職や弁理士試験対策の記事も見て行ってくださいね。

▼知財部への転職記事

▼弁理士試験対策の記事

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さくら🌸

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