弁理士試験 PR

弁理士試験の概要・難易度(合格率・必要な勉強時間、費用)解説!

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【受験を迷っている人へ】
弁理士試験の全体像 解説
日程は?合格率は?
必要な勉強時間・費用は?
独学でも合格可能?
全部答えます!

このブログは、知識ゼロの特許初心者だった私が、OLとしてフルタイムで働きながら弁理士試験に一発合格した経験をもとに書いています!!

弁理士試験受験生

弁理士試験を受けるか迷っています。どんな試験でどれくらい難しいのかイメージできたら受験を決意できると思うのですが…。教えてください!

さくら

弁理士試験の概要についてまとめます!私の実体験や受験の感想もコメント入れていきますので参考にしてくださいね♥

この記事を読むことで、弁理士試験や合格後の進路を具体的にイメージできるようになり、受験するかどうかを決心できると思います。

弁理士試験とは

弁理士試験とは弁理士になるための登竜門

弁理士試験とは、弁理士になろうとする方が弁理士として必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とした試験です。

▼弁理士とは?

弁理士試験に合格し、実務修習を終えた人には「弁理士となる資格」が与えられます。

「弁理士となる資格」を与えられた者は弁理士登録することにより弁理士になることができます。

弁理士試験の概要

弁理士試験は、年に1回実施される試験で、学歴、国籍等受験資格はなく誰でも受験できます。もちろん年齢制限もなく学生でも受験できます

弁理士試験は、3段階で実施される試験であり、各試験に合格した人のみ、次の試験に進むことができます。

1次試験は、短答式試験(マークシート形式)で、条文知識の正確性を問われます。2次試験は、論文式試験で、条文の応用能力が問われます。3次試験は、口述試験で口頭での応答能力が問われます。

弁理士試験は3段階で行われる。短答式試験→論文式試験→口述試験
弁理士試験

合格率はそれぞれ短答式が10%~20%、論文式が25%前後、口述が90%前後です。

短答式試験、論文式試験にはそれぞれ免除制度が設定されています。

弁理士試験の難易度

弁理士は理系の最高峰の資格と言われており、単刀直入に言うと難易度はとても高いです。難易度が高いからこそ取る価値も高い資格です。

弁理士試験の最終合格率

特許庁によると、令和5年度(2023年度)の最終合格率は6.1%でした。年度により合格率には変化があるものの、近年は6~10%程度に落ち着いています。

弁理士試験受験生

そんなに合格率が低い資格、とても受ける気になれないよ…

と思ったかもしれませんが、一発合格した経験から言えることは、「この数字だけを見て受験をためらうのは本当にもったいない!」ということです。

なぜなら体感の合格率はこれほど低くなかったからです。

一緒に勉強していた同世代の受験生の合格率としては、しっかり準備をして受験した人の2人に1人は最終合格しました。語弊を恐れずに言うと体感の合格率は約50%ということです。

なぜ、実際の合格率と私が感じた合格率にこれほど差があるのかについて、下記記事で詳しく考察しています。

合格率の数字を見て諦めかけた方、是非この記事を読んでから判断してください。

弁理士試験の平均受験回数と平均勉強時間

特許庁によると、令和5年度(2023年度)の合格者の平均受験回数は2.8と、一発合格ではなく、複数回で最終合格までたどり着く方が多いようです。

また合格までに必要な平均勉強時間は3,000時間と言われています。これは毎日5時間勉強しても、約1年半かかる計算になります。

弁理士試験受験生

働きながら1年で3000時間は確保できないよ…最初から2年計画で合格することをゴールにおいて勉強を始めようかな?

と考える方もいるかもしれませんが、絶対にまずは一発合格を目標とするべきです。

単純に勉強期間の長期化は、メンタル面・コスト面から考えてもおすすめできるものではありません。試験勉強を2年以上継続する自信はあるでしょうか?

それに加えて弁理士試験は法律の試験で、法律には定期的に法改正があります。せっかく勉強したのに年をまたぐことで内容が大きく変わってしまうこともあります。教材も最新の法律に対応したものに買い替える必要がありコストもかさみます。

また、2年以上の計画を立てる方は基本的に1年目で短答試験に合格を目指し、その後2年目または3年目に短答免除制度を活用して論文式試験に合格を目指すと思います。しかし、短答免除作戦には落とし穴があり、2年連続論文試験に落ちてしまう方もいます。

▼落とし穴については下記の記事で詳しく書いています。

そのため私は、短答試験と論文試験を同年に受験する一発合格のスケジュールをおすすめしています。勉強開始時から1~1.5年後の短答試験を受け、試験終了までの総勉強期間は1.5~2年を想定しています。

▼働きながら一発合格を目指す場合の合格目標年度の決め方はこちらの記事で!

平均受験回数が3~4回である一方で、一発合格者の割合を見ると、合格者のうち16.5%存在します。思ったより多いですよね?ベテラン受験生がいるので受験回数の平均値を引き上げられてしまっていますが、一発合格する人は少なくないということです。

私自身フルタイムで働きながら弁理士試験に一発合格しましたが、かけた勉強時間は約1000時間と合格者の平均の約1/3の勉強時間で合格することができました。

1~1.5年で1000時間であれば働きながらでもなんとか捻出できそうと思いませんか?無駄な寄り道をせず効率的に勉強することができれば、1000時間で一発合格することは夢ではありません。

私のブログではこの合格への最短ルートを解説しています!

弁理士試験は独学で合格可能か?

弁理士試験合格を目指す人の多くは、予備校・通信講座を活用して試験対策を行っています。

弁理士試験受験生

予備校に行くと高そうだから…最初は独学で挑戦してみてもいい??

さくら

はっきり断言しますが、働きながら短期合格を目指すなら独学はおすすめしません

弁理士試験の独学合格は不可能ではありませんが、極めて難しいです。そして働きながら短期合格を目指すのであれば独学は絶対におすすめしません。

私の知り合いにも弁理士試験に独学で合格した方はいますが、働きながら3年かかりました。また仕事をする必要がなく受験勉強に専念できた専業受験生であれば、独学で一発合格した方が1人います。

受験前にネットで情報を集めていた時にも、合格後知り合った人の中にも働きながら独学で一発合格した人はいませんでした。

そもそも、弁理士試験の合格率がこれほど低く難易度が高いと言われる最大の理由は、試験範囲が非常に広く、深い専門知識が求められるからです。

市販のテキストだけでは出題される重要論点が把握できません。また特に論文試験対策では、適切な解答かどうかを自己評価するのが難しいです。

そのため、働きながら短期合格を目指すのであれば独学での挑戦は無謀です…

働きながら短期合格するなら予備校・通信講座の受講が必須

予備校・通信講座には、何十年もかけて過去問から出題傾向を分析し続けてきた独自の対策ノウハウがあります。そのため、非常に広い試験範囲から頻出分野を選び、メリハリをつけて効率的に学習することができます。

また経験豊富なベテラン講師による解説によって、馴染みのない専門知識も理解しやすくなります。

予備校・通信講座を活用することで、無駄な回り道を回避でき、必要な勉強時間を大幅に短くできるため、働きながら短期合格したい受験生にとっては活用必須です。

費用は、いずれの予備校・通信講座を活用するかによって大きく変わります。また合格するまでに何年かかるかにもよりますが、年間50万円程度が相場と言われています。

私もLECの講座を受講して一発合格したのですが、かかった費用は約50万円でした。

合格すれば、社内での待遇改善により昇給したり、転職で有利になり年収が上がったりすることによって50万円程度の費用は回収できる可能性が高いと考えます。

予備校・通信講座は将来の自分への投資と考え、惜しまず活用すべきです!

>>LECで 弁理士を目指す方はこちら

そして、どの予備校・通信講座を選択しても働きながら一発合格できるわけではありません。選び方については下記の記事で解説しています。

弁理士試験のスケジュール

試験日程

特許庁サイトに記載されている通り、下記のような流れで行われます。

短答式筆記試験

日程:5月中旬~下旬

合格発表:6月上旬

 ※短答式筆記試験に合格しないと次の論文式筆記試験は受験することはできません。

論文式筆記試験(必須科目・選択科目)

日程:6月下旬~7月上旬

合格発表:9月中旬

 ※論文式筆記試験に合格しないと次の口述試験を受験することはできません。

口述試験

日程:10月中旬~下旬

合格発表:10月下旬~11月上旬

今年度の日程はこちら♥

申し込み方法

特許庁サイトに記載の通り、下記の3つの方法で願書の交付を受けることができます。

  • インターネットから受験願書請求
  • 郵送で受験願書請求
  • 特許庁、日本弁理士会などの交付場所で直接交付

受験料として12,000円(特許印紙で納付)が必要です。

短答・論文・口述各試験の概要

短答試験

概要

特許・実用新案・意匠・商標・工業所有権に関する条約・著作権法・不正競争防止法の全7科目から、5肢択一式(マークシート形式)の問題が60問出題されます。条文についての正確な知識が問われます。

試験時間は3.5時間です。

合格基準

65%以上(60問中39問以上)の正解が合格基準です。問題は「特許法・実用新案法」「意匠法」「商標法」「条約」「著作権法・不正競争防止法」の5分野に分かれており、各分野で最低40%以上という足切りラインもあります。

問題例

令和5年度弁理士試験の問題は特許庁HPで公開されています。

合格率

特許庁によると、12.4%(令和5年度)でした。例年10~20%程度で推移しています。

さくら

短答式試験に1度合格すると翌年と翌々年の2年間、短答式試験を受験することなく論文式試験を受験することができます。この制度を活用して1年目は短答試験合格に専念して2年目で最終合格を狙う2年計画を立てる方もいます。

論文試験

概要

必須科目と選択科目に分けて、各1日ずつで行われます。

必須科目は、「特許・実用新案」「意匠」「商標」の3科目です。弁理士試験用法文が貸与され、参照しながら回答することができます。条文の知識の応用力を問われる試験です。

選択科目は、理工Ⅰ(機械・応用力学)、理工Ⅱ(数学・物理)、理工Ⅲ(化学)、理工Ⅳ(生物)、理工Ⅴ(情報)、法律(民法)から1科目を選択します。

試験時間は、「特許・実用新案」が2時間で、「意匠」・「商標」・選択科目はそれぞれ1.5時間です。

合格基準

科目の得点の平均(配点比率を勘案して計算)が、原則54点以上であること。ただし、47点未満の得点の科目が一つもないこと。

問題例

令和5年度弁理士試験の問題は特許庁HPで公開されています。

合格率

特許庁によると、28.0%(令和5年度)でした。例年25%前後で推移しています。

選択科目には、多くの免除条件が設定されています。修士又は博士の学位を有する方は多くが免除対象となるため、理系の大学院を卒業されている方は是非確認してください。

さくら

免除資格を有していない方は、応用技術者試験の合格など他の方法で免除資格を獲得することを検討してみてはいかがでしょうか?

▼免除資格を有していない方向けの記事

口述試験

概要

「特許・実用新案」「意匠」「商標」の3科目です。試験官2名から口頭で出題されて、答える面接方式の試験です。口頭での応用能力が問われます。

時間は、1科目10分程度です。

合格基準

答えが不十分でであった科目が3科目中1科目以下であること。

問題例

令和5年度弁理士試験の問題(テーマのみ)は特許庁HPで公開されています。

合格率

特許庁によると、94.3%(令和5年度)でした。例年90%前後で推移しています。

さくら

合格者の方と話す中で、実際に口述試験に落ちてしまった経験がある方もいらっしゃったので緊張しやすい方は、合格率に甘んじずしっかり対策することが重要だと思います…。

弁理士試験の概要まとめ

弁理士試験は、「短答式試験」「論文式試験」「口述試験」の3つに分けられており、これらを順番に合格していく必要がある長期戦の試験です。

また、合格率は低いですが、正しい努力をすれば合格できる試験です。

まずは試験の全体像をイメージしていただき、私も挑戦してみたい!と思う方が一人でも増えてくれると嬉しいです。

独学では難しい弁理士試験。受験を決意してもどの予備校を選べばいいのか迷う…という方は下記の記事を読んでみてくださいね♥

ご質問があれば、コメント、お問い合わせページ、TwitterのDMからお気軽にどうぞ♥

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