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弁理士試験上四法(特実意商)の勉強法!短答から口述まで一気に対策

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このブログは、知識ゼロの特許初心者だった私が、OLとしてフルタイムで働きながら弁理士試験に一発合格した経験をもとに書いています!!

弁理士試験受験生

上四法が重要なのは理解できてるけど、具体的にどう勉強すれば短答から口述まで効率的に勉強できるかわかりません…

さくら

今回は上四法の勉強を具体的に説明します♥

この記事を読むことで、弁理士試験において特に重要な上四法の具体的な勉強法がわかり、短答から口述まで一気に対策できるようになります。

弁理士試験の上四法とは?

弁理士試験の上四法とは、特許法・実用新案法・意匠法・商標法の4つのことを言います。

逆に下三法とは、条約・著作権法・不正競争防止法のことを指します。

下三法とは異なり、上四法は短答試験・論文試験・口述試験すべての出題範囲となっており、すべての試験に対応できるような勉強法が効率的です。

弁理士試験の試験概要が知りたい方は下記の記事をご覧ください♥

弁理士試験上四法 勉強法のポイント

前述したように、上四法は短答試験・論文試験・口述試験すべての出題範囲となっており、すべての試験に対応できるレベルになる必要があります。

また下三法と比べて出題される範囲も条文・審査基準・青本・判例など広範囲です。

独学ではまず難しいので予備校の初学者向け講座を受講しましょう。

各社予備校・通信講座の初学者向け講座の選び方は下記の記事をご覧ください。

予備校の初学者向け講座を受講する前提で、さらに重要なポイントを3つお伝えします。

ポイント①:ヤマをはらずに全範囲勉強する

短答試験のみで試験範囲となっている下三法とは異なり、上四法では短答から口述まで全ての試験範囲となっているため、様々な角度からの出題が可能で、どの条文も一定程度の出題可能性があります

また、各法域がそれぞれ密接に関連しているため、直接的に出題されることが少ない条文についても頭に入れておくことで、間接的に頻出テーマの理解を深めることにつながったり、暗記するときの記憶のとっかかりになったりすることが多くあります。

そのため、頻出テーマにのみヤマをはった勉強をしないことが大切です。予備校のテキストやレジュメに登場する内容は全て暗記するつもりで勉強しましょう。

といっても上四法の条文数は膨大ですので気が遠くなりますよね…。

そこで次のポイントです。

ポイント②:とにかく特許法を徹底的に抑える

上四法の中でもとにかく特許法を徹底的に勉強しましょう。

実用新案法・意匠法・商標法には特許法を準用している条文が多くあります。

まず特許法をマスターし、実用新案法・意匠法・商標法を勉強する際には特許法と違うところ(準用されていないところ)のみ勉強するのが効率的です。

実用新案法・意匠法・商標法で準用条文が出題されたとしても、上記のような勉強をしっかりしていれば、「私の記憶にないということは、特許法の準用だな…特許法ではこうだから…」と自信をもって解答することができます。

結果的に全ての法域のすべての条文を漏れなく勉強したのと同じになります。

次の章で、実用新案法・意匠法・商標法について特許法を準用していない主なテーマを紹介しますが、あくまで優先順位の参考にする程度で。全ての条文について1つ1つ準用・非準用を確認してください。

ポイント③:短答前から論文・口述を意識した勉強をする

短答試験は条文の正確な理解と記憶が問われ、論文試験では条文を事例に当てはめて使いこなす力が問われるという違いはありますが、どちらも「条文力」が問われる点は共通しています。

過去には、短答試験と論文試験で出題されやすい条文・判例の傾向に偏りがあったそうですが、この頃はその溝が埋まってきているようです。

そのため、短答・論文・口述と回答の仕方は異なるものの必要な知識は共通しています。「これは論文試験で頻出のテーマだから…」などと後回しにせず、短答試験前から論文・口述も意識して勉強を進めるのが良いです。

▼論文試験対策の記事はこちら

弁理士試験上四法 科目ごとの勉強法

前述したように、上四法は予備校のテキストやレジュメに登場する内容は全て暗記するつもりで勉強してほしいところです。

一方で、そのために特許法1条から順番に同じトーンで勉強していくと、膨大な暗記量に辟易しモチベーションが下がってしまうと思います。

そこで、この章では各科目について優先度の高いテーマをピックアップしました。特許法以外の科目については主に特許法と異なる点が多い部分が優先度の高いテーマとなります。

これらのテーマは過去問での出題率も高く、模試などでも点数に結び付きやすいので、優先的に勉強することでモチベーションにつながります。

でもあくまでも最終的には、「上四法は予備校のテキストやレジュメに登場する内容は全て暗記する」の前提を忘れずにお願いします。

特許法

前述したように特許法は実用新案法・意匠法・商標法を勉強するベースにもなるため、もれなく全ての条文について抑えましょう。

特許(+実用新案)は、意匠・商標と比較して短答試験での配点も高く、勉強すればするほど成果につながりやすい科目ですのでモチベーションにもつながります。

特許法に限ったポイントではありませんが、ここでは自分専用まとめノート①(体系軸)作成時のTipsを紹介します。

弁理士試験勉強における自分専用まとめノート①(体系軸)についてはこちらの記事をご覧ください♥

特に審査手続など全体像をまず把握する必要があるテーマでは、必要に応じて特許庁HPの資料や、特許事務所HPの法律解説にのっている資料も活用しました。

これらは、予備校のレジュメ以上にわかりやすくまとめられているものもあり、下の写真のように大きく印刷して自分なりに補足したい事項を書き込んで自分専用まとめノート①(体系軸)に貼り付けていました。

弁理士試験 上四法の勉強 特許法 前置審査フロー
前置審査の手続フロー
弁理士試験 上四法の勉強 特許法 無効審判フロー
無効審判の手続フロー

ちなみに特許庁の資料も非常にわかりやすいものが多く、例えば「特許の審査基準のポイント」では、具体例を挙げながら審査基準の重要なところをピックアップして解説されています。

初心者の頃、予備校の講義を受けてもよくわからないところについて特許庁の資料で復習すると腹落ちするということも多くありましたのでおすすめです。

実用新案法

実用新案法は64条までしかなく、特許法の準用が多い法律です。特許法との違いを意識しながら勉強しましょう。

特に特許法とは異なる部分が多いテーマは下記です。勉強の優先順のご参考に。

  • 保護対象(2条)
  • 実用新案技術評価(12条~13条)
  • 権利行使の制限(29条の3)

意匠法

意匠法は77条までと商標法と比較すると条文数が少なく、特許法と基本的な思想は共通する部分が多いため、心理的な負担は少ないです。

また他の科目と比較すれば、難しい問題が出題されることが少ないので、短答試験では9割得点を目指したい科目です。

意匠法も実用新案法と同様に、下記のような特許法との違うテーマを優先して、対比しながら勉強しましょう。

  • 定義(2条)
  • 登録要件(3条、3条の2、9条)
  • 記載要件(6条)
  • 補正・分割・変更(9条の2、10条の2、13条)
  • 関連意匠(10条)
  • 部分意匠(2条)
  • 秘密意匠(14条)
  • 組物の意匠(8条)
  • 動的意匠(6条4項)

特に関連意匠・部分意匠・秘密意匠・組物の意匠・動的意匠などの趣旨はキーワードをしっかり暗記し、再現できるようになっておく必要があります。

また、短答・論文を問わず、意匠の形態ごとにおける意匠法第3条、第3条の2、第9条の判断がとても重要になります。それぞれのケースについて、ビジュアルでイメージして理解する必要があります。

この点は、私はLEC納富先生のレジュメがとても理解しやすかったです。下記の私おすすめの納富先生講座に含まれています。

また意匠法は審査基準からの出題も多いです。意匠審査基準(特許庁公式サイト)には具体例や図を示されているため、受験勉強にも役立ちます。

商標法

商標法は85条まであり、特許法と概念が違う部分が多いので苦戦する方が多いと思います。

まずは2条~4条を徹底的にマスターすることに集中することでその後の理解度が変わってきます。

特に3条・4条は文章が複雑で、どの形容詞がどこにかかってるのかわかりづらいですよね…私は下の写真のように文章を分解して整理して暗記していました。

弁理士試験 上四法の勉強 商標法4条整理
商標法4条
弁理士試験 上四法の勉強 商標法4条整理
商標法4条
弁理士試験 上四法の勉強 商標法4条整理
商標法4条

その後、特許法と異なる部分が多いテーマである下記を優先的に暗記するとよいです。

  • 新しい商標・立体商標(2条)
  • 団体商標(7条)
  • 地域団体商標(7条の2)
  • 取消審判(50条~53条の2)

上記のテーマは趣旨もキーワードをしっかり暗記し、再現できるようになっておく必要があります。

弁理士試験上四法の勉強法まとめ

上四法は、短答試験前から論文試験・口述試験も見越して対策することが必要です。また特許法を完璧にマスターしたうえで、特許法との違いを意識しながら実用新案法・意匠法・商標法を勉強することが効率的です。

下三法の勉強法はこちらの記事から♥

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さくら🌸

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